数々の名盤の中で洪水する轟音で視聴者の耳と心を掻き鳴らしてきたMogwaiから、ギターのJohn Cummingsがまさかの脱退を発表した。
その少々前にはメロディックデスメタルバンドIn Flamesのドラム、ダニエル・スヴェンソンが家族と過ごす時間を大切にするために、という理由での脱退を発表し、それもまた一つの大きな衝撃であったわけだが、今回のJonhの脱退はそれ以上の衝撃であった。
何故かと言うと Johnはバンドの多様な音楽性を支えてきたStuart Braithwaiteと同じくして初期から
Mogwaiのサウンドプロダクションのキーマン的存在
として機能してきており、またMogwaiの象徴的存在ですらあったからだ(一般的にはStuart Braithwaiteの働きがあってMogwaiのサウンドは作られる、という意見も多いだろうがJohnも実にナイスなギター並びにボーカルやプログラミングなどで多角的に貢献してきている)。
代官山UNITでのペダルポードはこんな感じであったらしいが、これほどの要塞システムから繰り出される重厚なサウンドはまさしく圧巻の一言であった。それだけに今回の脱退はアーティストならではの仕方のない理由(個人の音楽の追求)ではあるがしかしながら悲しさは以前として残る。加えてバンドの音像的には確実に何かしらの変容はあるであろうMogwaiの今後が非常に気になる。
最後に個人的に大好きなMogwaiの曲を紹介して終わりたいと共に今後のJohn並びにMogwaiの更なる飛躍に期待するばかりである。