もうこのアカウントでドクター・ドレーについて何回も書いているので説明する必要もないだろう。
Dr. Dreは音楽業界やストリートに一番インパクトを残したプロデューサーと言っても過言ではないであろう(音楽業界だったらクインシー・ジョーンズだろ!ってツッコミもありそうだが)
そんなDr. Dreがプロデュースしている曲(本人名義も含む)の個人的なお気に入りをカテゴリごとに3つあげてみた。
まずは90年代のDr. Dreの代名詞とも言える、ぶっといベース、アグレッシヴなスネア、シンセの組み合わせシリーズ。
FunkadelicのKnee Deepのベースラインをサンプルした曲たち
1. Snoop Doggy Dogg - Who am I ( What's my Name?)
Snoop Doggの1stアルバムの代表曲と言っても過言ではないこのトラック。個人的にはこれが一番好き。他にもジョージ・クリントンのAtomic DogのサンプルとParliamentのGive Up the Funkのサンプルを使用しており、P-Funkづくしとなっている。
2. Dr. Dre - Fuck wit Dre Day (And Everybody's Celebratin')
1992年リリースのDr. Dreの1stソロアルバム、「Chronic」に入っているFuck wit Dre Day.
この曲は元グループメンバーのEazy-EをDisった曲。個人的にはEazy-Eの返しのほうが強かった。
このMVの最初にDr. DreがFunkadelicのシャツを見せびらかしているのだが、リスペクトが伝わってくる。
3. 2pac - Can't C Me (featuring George Clinton, Nanci Fletcher & Dr. Dre)
ヒップホップファンからしたら「また同じようなビートじゃねぇか!!」って思われるかも知れないがこのビートの素晴らしさはFunkadelicのジョージ・クリントンが入ることにより完成される。そして2Pacラップ上手すぎる。
他にも同じサンプルを使用した曲がたくさんあるのだが、他のDreプロデュース曲を書けなくなってしまうのでここは割愛する。
次はEminem関係のDre作ビートで好きな3つ
1. D12 - Fight Music
これはEminemと仲間たちが集まったグループ、D12の曲である。2000年代のDreのビートは90年代と違いこのようなゾクゾクくるような歯切れの良いトラックが多い
2. Eminem - The Real Slim Shady
超有名なEminemのこの曲。当初はこの曲が含まれていないバージョンがアルバムとして発売されるはずであったが、レコード会社上層部から「1曲ぐらい一般受けするような曲入れようよ」となり急遽Dreが制作したらしい。
3. Eminem - Guilty Conscience (feat. Dr.Dre)
過ちを犯しそうな人の心の中でDr. Dreが天使、Eminemが悪魔の役としてDreとEminemが心のなかで戦うというなんともエンターテイメント性が高い。オチはDreが昔のギャングラップをやっていた頃を思い出し、結局Dreも悪魔サイドになる。
次はN.W.A.時代にプロデュースした曲で好きな3つ
1. N.W.A. - Express Yourself
N.W.A.ではあまりラップしないでプロデュースばっかりしていたドレーが珍しくガッツリラップしている曲。
2. The D.O.C. - Doc & The Doctor
The D.O.C.はDreのN.W.A.前からの盟友的な存在である。大事故で喉に重症を負ってからは裏方としてリリックを書いたり、プロデュースをしたりしている。彼の1stアルバムは全曲Dreプロデュースなのもあり、ちょーかっこいい。
3. J.J. Fad - Supersonic
まじで!?これDreがプロデュースしたの!?しかもがっつりギャングスタラップやってた時に?ってのが私の最初の印象。そうあのRuthlessレコーズにもこんなアーティストがいたのである。実際はDreとN.W.A.の語られない初期メンバーArabian Princeの共作らしい
次は2000年代のビッグ・ヒット編3つ
1. 50 cent - In da Club
これはまじで誰もが知っているのでないだろうか。そうあの50 centを最初にプロデュースしたのもドレーなのである。
2. Xzibit - X
そうあのXzibitもドレープロデュースなのである。どうやらドレーは独特な声を持っているラッパーをプロデュースする傾向にある。
3. Eve - Let Me Blow Ya Mind ft. Gwen Stefani
これも実はDreプロデュースである。最近某バンドがネタ曲?としてこれを元ネタとして使用していたが、案外この曲のことを知っている人が少なかった印象はある。
そしてついにDr. Dre名義の曲で好きなトップ3である
1. Dr. Dre - Nuthin' But A G Thang Feat. Snoop Dogg
もう最高である。この曲はレイドバックな南カリフォリニアの雰囲気が今までにないぐらいに出ている。そしてSnoop Doggが出すファンキーなフローが曲の良さを2倍ぐらいにする。この曲が出る前と出た後だとヒップホップの雰囲気が違う気がする。
Dr. Dre - What's the Difference?
この曲はトラックも良いがXzibitとEminemのヴァースが最高である。特にXzibitがラフな声でスムーズなフローでラップした後にEminemがわけわからないぐらいのテンションで入ってくるところが最高。
3. Dr. Dre ft. Ice Cube - Natural Born Killaz
これは1994年にリリースされた曲なのだがまじでヤバイ。1994年にこんなモダンなサウンドでトラックを作ったプロデューサーがDre以外にいただろうか。
そして最後にこれだけは投稿しておきたい!
カリフォルニアのアンセムとも言えるこの曲。
LAの海岸沿いを運転しながらこの曲きいた時の感覚と言ったらもう半端ない。
Zapp & RogerのRoger Troutmanがトークボックスでサビを歌い、ドレーと2Pacがラップをする...リリース当時の衝撃を味わってみたいものだ。
2pac名義であるが、元々はDreのアルバムに入るはずであったこの曲はマスターピースである。
最後にヒップホップ最大のプロデューサーとしてこの音楽業界の成長に貢献したDr. Dre誕生日おめでとうございます!
もっと曲紹介をしたかったがさすがに長いので断念。