「ネジまき鳥クロニクル」泥棒かささぎ編

話は ロッシーニの「泥棒かささぎ」 (動画はロンドン交響楽団ではありませんが) を聞きながらキッチンでパスタを作る所から始まる。 仕事を辞め、飼い猫がいなくなり、・・・ 以下、本文よりグッときた所を抜粋してみた。 「やれやれ猫探しか、と僕は思った。 僕は猫が昔から好きだった。 そしてソノ猫のことだって好きだった。 でも猫には猫の生き方というものがある。 猫は決して馬鹿な生き物ではない。 猫がいなくなったら、それは猫がどこかに行きたくなったということだ。 腹が減ってくたくたに疲れたらいつか帰ってくる。 しかし結局僕はクミコのために猫を探しにいくことになるだろう。どうせ他にやることもないのだ」 「ひとりの人間が、他のひとりの人間について十分に理解するというのは果たして可能なことなのだろうか。 つまり、 誰かのことを知ろうと長い時間をかけて、 真剣に努力をかさねて、 その結果我々はその相手の本質にどの程度まで近づくことができるのだろうか。 我々は我々が良く知っていると思い込んでいる相手について、本当に何か大事なことを知っているのだろうか。」 「外に出て仕事を持つというのは生易しいことではない。 庭に咲いているいちばん綺麗な薔薇の花を一本摘んで、それを通り二つ隔てた先で風邪で寝込んでいるおばあさんの枕元に届けて、それで一日が終わるというような平和でこぎれいな代物ではない。 ときにはろくでもない奴らと一緒にろくでもないことをしなくてはならないこともある。 どうしても家に電話を入れる機会を捉えることができないという場合だってある。 「今夜は帰りが遅くなるから」という電話を家にかけるくらい30秒あれば足りる。 電話なんてどこにだってある。 でもそれができないこともあるのだ。」 (続く)

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